施工管理ってどんな仕事?

「施工体制台帳」ってなに? だれが作る書類?

現場に出てくる「施工体制台帳」と「施工体系図」。どんな書類で、だれが作るの? 建設業法と国土交通省の資料をもとに、やさしく整理します。

現場の書類の話で、「施工体制台帳」という長い名前を見かけることがあります。漢字ばかりで、ちょっと身構えますよね。

この記事では、どんな書類で、だれが作るものなのかを、法律と国の資料にそってやさしく説明します。

施工体制台帳って、なに?

国土交通省 地方整備局のQ&Aでは、下請や孫請など、工事を請け負うすべての業者名、各業者の施工範囲、各業者の技術者の氏名などを記載した台帳と説明されています。

ひとことで言うと

「この現場に、どの会社が、どの工事で、どんな人で参加しているか」をまとめた帳簿です。

作る目的は、元請が現場の体制をつかむこと。品質や安全などのトラブル、よくない業者の参入、安易な重ね下請を防ぐためとされています。

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施工体系図は、台帳とどうちがうの?

施工体系図は、台帳をもとに、各会社の分担の関係が一目でわかるようにした図です。台帳が「帳簿」なら、体系図は「関係図」というイメージですね。

建設業法では、体系図は工事現場の見やすい場所に掲げると決められています(公共工事は、工事関係者と公衆の両方が見やすい場所)。国土交通省 地方整備局のQ&Aでは、工事の進み方で下請の会社に変更があれば、すみやかに表示を変えるとされています。

だれが、どんなときに作るの?

作るのは、元請の特定建設業者です(公共工事は建設業者)。ここで大事なのは、すべての現場で必要なわけではない、という点です。

  • 民間工事:下請契約の合計が5,000万円以上(建築一式工事は8,000万円以上)になるとき
  • 公共工事:発注者から直接請け負うなら、金額にかかわらず作ります

金額は、2026年10月時点の建設業法施行令にある数字です。法令なので、将来変わることがあります。また、下請契約に入れるのは建設工事の契約で、資材の納入や運搬、警備などは含みません。

下請の会社には、さらに下に仕事を出したとき、元請に通知する決まりがあります。

保存や見せ方は?

台帳は、工事中は現場ごとに備え置きます。発注者から求められたら、見せなければなりません。工事が終わったあとは、5年間保存します。

国土交通省のページには、法令に書くべき事項がそろっていれば、作成例以外の様式でもよいとあります。建設キャリアアップシステム(CCUS)を使って作ることもできます。

施工管理の仕事とは、どうつながるの?

この書類は、元請の側で作成・管理するものです。ただ、現場の施工管理の人が、どこまで書類づくりを担当するかは、公的な資料では確かめられていません。会社によってちがう可能性があります。

気になるときは、会社に「書類は、どなたが担当していますか?」と聞いてみるのがおすすめです。

次の一歩

  1. 現場の言葉をもっと知りたい人は、現場でよく聞く言葉の記事へ
  2. 仕事の全体像は、施工管理の仕事とは?の記事へ
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参考にした資料

  1. e-Gov 法令検索「建設業法」(24条の8)
  2. e-Gov 法令検索「建設業法施行令」(7条の4)
  3. e-Gov 法令検索「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」(15条)
  4. 国土交通省 中国地方整備局「施工体制台帳・施工体系図Q&A(令和8年3月改訂版)」
  5. 国土交通省「施工体制台帳、施工体系図等」

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