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求人の「固定残業代」、どう読む?

求人票の「固定残業代」の読み方を、職業安定法と厚生労働省のリーフレットをもとに整理します。時間数と金額の分け方、モデル収入例の見方、聞いて確かめたい点もまとめました。

求人票の給料の欄に、「固定残業代を含む」と書いてあることがあります。「これって、どう読めばいいの?」と、立ち止まる人は多いと思います。

むずかしそうな言葉ですが、見る場所は少しだけ。いっしょに整理してみましょう。

固定残業代は、分けて書く

固定残業代を分けて書く例の図 厚生労働省のリーフレットの例:基本給25万円と固定残業代7万円(15時間分)を分けて書く。固定残業代は、何時間分か・いくらかを、基本給と分けて書く形。 リーフレットの書き方の例 基本給 25万円 固定残業代 7万円 15時間分 見るところは3つ 基本給と分けてあるか・何時間分か・いくらか
厚生労働省の求人企業向けリーフレット(2022年10月1日施行の改正)にある書き方の例を図にしました。「見るところは3つ」は運営会社のまとめです。

固定残業代って、なに?

ここは運営会社の説明です。固定残業代は、あらかじめ決めた時間分の残業代を、毎月の給料にふくめて支払うしくみのことです。会社ごとに、呼び方や決め方がちがうこともあります。

大切なのは、求人票を見る人に、中身が正しく伝わることです。次に、国の資料に何が書かれているか見てみましょう。

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国の決まりでは、どうなっているの?

職業安定法5条の4では、求人の情報を出すとき、虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはいけないとされています。また、情報は正確に、最新の内容に保つ必要があります。

厚生労働省のリーフレット(2022年10月1日施行の改正)には、固定残業代について、基礎となる労働時間数などを明示せず、基本給にふくめて表示してはならない、という内容があります。

リーフレットにのっている書き方の例

「基本給25万円+固定残業代7万円(15時間分)」金額と時間数を、基本給と分けて書く形です。

確かめるとよい点

ここからは、運営会社が「見ておくと安心」と考えるポイントです。法律の話ではなく、読むときのコツとして書きます。

  • 基本給と固定残業代が、分けて書いてあるか
  • 固定残業代が、何時間分なのか書いてあるか
  • 金額が、いくらなのか書いてあるか

この3つがそろっていると、中身を読み取りやすくなります。 もし書いていないときは、「決めつけず、聞いてみる」のがおすすめです。

建設業は、2024年4月から時間外労働に上限があります。残業の考え方は、施工管理って、残業ばかり?の記事も見てみてくださいね。

「モデル収入例」は、どう読む?

求人票には、「入社3年目で年収〇万円」のような、モデル収入例がのっていることがあります。リーフレットには、モデル収入例を、支払いが決まっている基本給のように表示してはいけない、とあります。

読むときは、「これは例のひとつ」と考えると安心です。基本給として決まっている金額と、例として書かれた金額を、分けて読みましょう。

「いつの情報か」も見てみよう

リーフレットには、募集が終わったあと、または内容が変わったあとは、速やかに求人情報を更新し、いつの時点の情報なのか明らかにする、という内容もあります。

求人票に、掲載日や更新日が書いてあるか、見ておくとよいです。古い情報かもしれないと思ったら、最新の内容を聞いてみましょう。

最初にやりとりするときに、聞いてみよう

リーフレットには、個別の応募者と最初に接触するまでに、労働条件を明示する義務がある、とも書かれています。これは、求人票への的確な表示とは別に、引き続き必要なものです。

聞いてみたいこと

  • 固定残業代は、何時間分で、いくらですか?
  • 固定残業代の時間をこえて働いたときは、どうなりますか?
  • 求人票は、いつの時点の内容ですか?

聞くのは、失礼なことではありません。お互いに「思っていたのとちがった」をへらすための、ふつうの確認です。

求人票のほかの見かたは、施工管理の求人票、まずどこを見る?の記事にまとめています。

次の一歩

  1. 気になる求人の給料の欄を、上の3つで見てみる
  2. 分からないところを、メモしておく
  3. 聞き方に迷うときは、LINEで相談してみる

給料の読みかたがわかると、求人票がぐっと身近になります。迷ったら、このページの下の LINE から気軽にどうぞ!

参考にした資料

  1. 厚生労働省「労働者の募集ルールが変わります(求人企業向けリーフレット)」
  2. e-Gov 法令検索「職業安定法」(5条の4)
  3. 厚生労働省 新潟労働局「建設業 時間外労働の上限規制」

出典の確認と最終の見直しは運営会社が行っています。