働き方のホント

施工管理って、残業ばかり? 2024年からのホント

建設業にも、2024年4月から時間外労働の上限が決まりました。休みの取れ方の調査も合わせて、できるだけ正直にお伝えします。

「施工管理は、残業が多くて休めない」。そんなイメージで、気になっても踏み出せない人は多いと思います。

たしかに、これまでの建設業は長時間労働が課題でした。でも、2024年からルールが変わっています。いいところも、まだ道半ばのところも、正直にお話しします。

技術者の休みの取り方(令和6年度の調査)

技術者の休みの取り方の割合と、工事の種類による違いの横棒グラフ 技術者で4週8休以上は28.6パーセント、4週7休程度は13.8パーセント、4週6休程度は39.6パーセント。4週8休以上の技術者は、公共工事がほとんどの会社では52.3パーセント、民間工事がほとんどの会社では15.8パーセント。 技術者全体 4週8休以上 28.6% 4週7休程度 13.8% 4週6休程度 39.6% 4週8休以上(工事の種類別) 公共がほとんど 52.3% 民間がほとんど 15.8%
薄い帯が100%。ほかの答え(4週5休以下など)は省いています。国土交通省「建設業、不動産業界の最新動向」(令和8年4月・香川県のサイトに掲載)p.6 の令和6年度の調査をもとに作成。

2024年4月から、何が変わったの?

建設業は長い間、時間外労働の上限規制の適用が猶予されていました。その猶予が2024年3月末で終わり、2024年4月から、建設業にも上限が決まりました。

上限のルール(原則)

  • 時間外労働は、月45時間・年360時間まで
  • 臨時的な特別の事情があるときでも、年720時間まで
  • 時間外と休日労働の合計は、月100時間未満

特別な事情がある場合でも、上限は決まっています。ここまでは、法律(労働基準法)で決められたことです。

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災害のときは、どうなるの?

災害の復旧・復興の工事には例外があります。時間外と休日労働の合計について、月100時間未満などの規定が当てはまりません。ただし、年720時間などの規定は適用されます。災害対応のような急ぎの現場には、特別な決まりがあると覚えておくとよいでしょう。

休みは、取れているの?

国土交通省の令和6年度の調査では、技術者の平均的な休日の取得状況で、「4週8休以上」は28.6%でした(国土交通省の資料より)。もっとも多かったのは「4週6休程度」の39.6%です。

つまり、休みの取れ方は、まだ道半ばです。公共工事がほとんどの会社では4週8休以上が52.3%、民間工事がほとんどの会社では15.8%と、差もあります。

「上限があれば残業がなくなる」わけではない

上限が決まったのは、あくまで「これ以上は働かせてはいけない」という線です。上限の範囲で残業が発生することはあります。

だからこそ、会社を選ぶときは、休みや残業の実際の様子を、聞いて確かめることが大事です。決まりのくわしい内容は、建設業の時間外労働の上限の記事にまとめています。

会社を選ぶときのヒント

聞いてみたいこと

  • 休みは、月に何日くらい取れている?
  • 工事の種類は、公共工事が中心? 民間が中心?
  • 残業が多い時期は、いつごろ?

答えづらそうにする会社より、具体的に教えてくれる会社のほうが、安心して話せるはずです。

変わりはじめている、いいところ

国土交通省も「適正な工期設定による働き方改革」をテーマに、休みの取れ方を調べています。公共工事がほとんどの会社では、技術者の休日の取得状況で4週8休以上が半分をこえているという数字は、変わりはじめているしるしのひとつです。

もちろん、会社や工事の種類によって差はあります。だからこそ、期待しすぎず、でも悲観しすぎず、実際の様子を確かめる姿勢が大切です。

次の一歩

  1. 気になる会社の「休みの取り方」を、求人票や相談のときに聞いてみる
  2. 仕事の流れも見たい人は、施工管理の1日の記事へ
  3. 心配なことを、LINEで一言送ってみる

ルールは少しずつ変わってきています。迷ったら、このページの下の LINE から気軽にどうぞ!

参考にした資料

  1. e-Gov 法令検索「労働基準法」(36条・附則139条)
  2. 厚生労働省 新潟労働局「建設業向け 時間外労働の上限規制の資料」
  3. 国土交通省「建設業、不動産業界の最新動向」(令和8年4月・香川県サイト掲載)

出典の確認と最終の見直しは運営会社が行っています。